てらこや書芸部子どもクラス指導方針

筆を使って字を書くことを楽しめるようになる

日常的に書く文字が美しくなる

そのための努力を自分の意思でできるようになる

 

じ 

 

◆メッセージ

筆を使って字を書くことは昔の人にとって、日常的なことでした。

それが、外国の文化が入ってきたことによって、万年筆、鉛筆、ボールペンに移り変わりました。

昭和の時代は、字が美しく書けることは賢者の証になり、学習をするとき、何か大事な時に字を書くことも、できることならよりきれいな字で、書けたらという想いを持つ人が多かったように思います。

しかし今は、タイプライターから始まり、パソコン、タブレットと、字を書く機会は、減ってしまいました。

字を美しく書けることは、特別なステータスであり、皆が求める事ではなくなりました。

そんな時代に筆に触れる意義は、なんなのでしょうか?

日本古来から続く文化に触れること、また表現としての書の奥深さを知るために書道に勤しむことは、憧れであり、自信や楽しみとなるはずです。

その昔、父から書道の手ほどきを受けた私は、「字は体を表す」と言われて育ちました。

そして、字が上手に書けることで得をしたことはたくさんありました。

令和の時代になり、また改めて、子どもたちに書道に親しんでもらうことの大切さを感じています。

teracoyaにおいて、書を通じて日本古来から伝わる文化を楽しむ「書芸」という名前にしたのは、実用的に役に立つことを目的とする習字にとどまらず、芸術の世界においての表現のスキルとしての書道に親しんでほしいという想いを込めたからです。

筆を握って、ゆっくりした時間の中で、字と、自分自身の心に向き合う楽しみを味わってもらえたらうれしく思います。

 

田淵 香織

 

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