てらこやのピアノ教室では、発表会が終わった後、アンケートを取っています。
それというのも、当日一回弾く本番は、運もあるので、
よかったり悪かったりうれしかったり悔しかったり
だと思うのですが、
とりあえず、自分の頑張りを振り返ってほしい、
そして、他のお友達たちの演奏について聞いて感じたことを、整理してほしいと思うから、
毎回、発表会終わった次のレッスン日に回収するようにしています。
今回も例にもれず同じことをしました。
自分の練習の頑張りが自己採点でどのくらいか、
また本番の出来は、自分が頑張ってきてどのくらい満足できたか?
その時に感じたもろもろも親御さんと一緒に書いてもらったりしているのを見ても、
それなりにいろいろ思ったんだなぁと言うことが見て取れて、本当にいつもうれしく思います。
また、お友達の演奏の中で、素敵だなと思った演奏者を三人、
素敵だと思った曲を3曲、挙げてもらうようにしているのですが、
それを見ると、聞き方から、
どういうことを、良いと思いながらピアノを弾いているのかや、
どのくらい聴く力が育っているかなどがわかります。
音色がいいとかまで聞けるようになっている子がいて、素晴らしいなぁと思いました。
そして、今回は、過去に一度もそんなことをしてくれたことがないすごいことをやってくれた子がいたので、紹介します。
レッスンの時に、
はい!これ!と見せてくれたのは、
一人一人に対して、その時に思ったことを書き込んでくれたプログラム
でした。
驚きました。
丁寧に一言ではありますが、一人一人の演奏を注意深く聞く中で、感じたいろんなことが、
小学生の瑞々しい感性で紡いだ飾り気のない言葉で、書き連ねてありました。
私が大人になって講師になってから、コンクールなどを聞きに行って、講評するつもりで書いているコメントとは質の違うもので、
本当に素直な言葉に、グッときました。
そうか、そう感じたんだなぁ、それを書き留めておこうと思ったんだなぁと、
こんなに、たくさんのことを、一人一人の演奏から、感じ取ってくれたんだなぁと、
想像を完全に超えた成長を、見せてもらえたと思いました。
うまく弾けたかはわからないけど、
自分としては頑張って精いっぱい弾くことができたという満足感を感じてくれていた彼女。
今回は、多くの子どもたちがそう思ってくれていたようで、
頑張ってよかったね、ほら、精一杯頑張ってたら見える世界が違うでしょう?と、
伝わった手ごたえに、
本当に疲れは吹っ飛びました。
また、次へ向けて、コツコツと、
地味な練習に明け暮れる毎日になりますが、
確実に成長している子どもたちと一緒に、私も成長していきたいと思います。