今年の夏も
表現の学び舎teracoyaでは、たくさんのワークショップを開催しています。
外部講師の
出口榮子先生には
先日
手描きmyバッグ作りのワークショップを開催していただきました。
毎年、絵を描くワークショップをお願いしていますが、
今年の企画をどうしようかと、
春が終わったころから、打合せを始めます。
去年は、サザエさんの絵日記という
ただの絵日記ではなくて、一枚の真っ白な大きめの紙に
縦に日記の文章を書きながら
途中、絵にできる単語を選んで、文字を消して、
そこに絵を描き込んでいくという企画をやりました。
最初はどうなることかと思っていたけれど、
みんな小さい絵を器用に描き入れて、
面白い絵日記を完成させていました。
そして、今年、
何をしようか…とご相談させていただいたところ、
麻のバッグに絵を描いてみたらどうだろう・・・?とのこと
結構、問題になるのは、実は経費です。
てらこやでは、ワークショップは、ワンコイン500円でお受けしていますが、
材料費もそんなにはいただけない、できれば、500円で、全部で、1000円でやりたい。
だけど、バッグはもちろん、何より、教室には備品としてそろえていない筆を買ったり、
消耗品のアクリル絵の具も少ない色だと絵が描きにくいだろうし、結構たくさん使うかもしれないしと、
いろいろ工面して、計算もして、
いけそう!やってみよう!となりました。
それもこれも、
担当してくださる先生と腹を割って、ちゃんと相談させていただけるからで、
なかなかそうはいかないとも感じています。
また、
なぜ、榮子先生にお願いしているかというと、
子どもたちとの垣根を、一瞬で取り払われるといいますか、
子どもたちを、必要以上に子ども扱いせずに、
一人の人間として、大切に、愛情をもって接してくださるのが、わかっているからでもあります。
だから今年も、子どもたちは、
先生は一人ですと注意したくなるくらい、
あっちからもこっちからも遠慮なく、
センセー!
と四六時中呼んでいる状態で、
てんてこまいの先生なのに、とても楽しそうに子どもたちの声にこたえてくださっていました。
それが普通、そうもできないと思うんです。
日頃から、いつも子どもたちに接している大人ならまだしも、
日頃は、大人の方の前で講演会をされたり、
ラジオのパーソナリティをされたり、
長期で、海外旅行に行かれたり、
お友達もお知り合いもすごく多くて、
日々人生を謳歌されているような方なので、
てらこやでたった5人の子どもたちのために、2時間も講座をしていただけるなんて、
しかも、一人500円の講座料なんて、
破格すぎて、申し訳ないのですが、
それでも、てらこやの子どもたちを愛情を持って見守ってくださる感じが私はありがたくて、
毎年お願いしています。
終わったとき、
私も楽しませてもらったわぁ
といつもおっしゃってくださる榮子先生
みんなが榮子先生に大切に思ってもらったように、
みんなが大人になったとき、小さい子どもたちに、
大人って楽しいよ、人生って素敵だよっていうことを、伝えに来てほしいなぁと思っています。
今、大人として生きている私たちも、
親とか、先生とか抜きにして、
人生を謳歌して、
毎日が充実している、子どもたちが憧れるような大人でいられているでしょうか?
私はいつもそんな事を思います。
だから、願っていること 夢はかなう、ということを実際に子どもたちに実感として伝えたいからこそ、私は、
自分の夢にどん欲に、
やりたいことを叶えていきたいと思っています。
それは、大きな事じゃなくて、
小さな日々の中に、少しの満足を蓄えていくことでもあると思っています。
そうやって満たされた大人に私自身がなって、
子どもたちの未来の大人像を、イメージしてもらえたらなぁと思っています。