ある日の書道教室のおけいこ中
いつもとってもおしゃべりなクラスではあるのですが、
その日は、学校の習字の授業があったようで、
いろんな感想をみんなが口々に話してくれていました。
ある子が、
「学校の習字より、てらこやのほうがいい」
と言い出したので、
3年生以上の子たちが、みんな、
そう!というので、なんで?と聞いてみました。
そのクラスは、全員同じ学校に通っているのですが、
3年生の初めての手ほどきをされるときのことや、時々注意されることなどを聞いていると、
先生は、きっと丁寧に、書道の本質的なことを教えてくださっているんだなぁと感じて、正直ほっとしていたのですが、
学校の習字に不満を持っているようでした。
なんで?と聞く私に、
なんとなく
と答えるので、
何それ?なんとなくって、どういうこと?とさらに聞き返すと、ひとこと
環境!
とのこと。
ほぉ…環境か・・・
さらに
どういう意味?と聞くと
静かに書くだけやん
というので、
なるほどと思いました。
うちの教室では、誰かがずっと話しているんです。
雑談が盛り上がるときもあれば
清書の日などは、書き方について、
例えば、左払いは、難しいからどうしたらうまくいくかとか、
ちょっとうまくかけたものを、みんなで吟味したりするんです。
その仲間とのやり取りが、
環境!
という答えになったのではないかなぁと思いました。
和気あいあい楽しくおけいこをしていますが、やるときはやる、
どんどん進級する子もいて、
それが、時期によってまちまちで、
みんな切磋琢磨している感じがあります。
みんなで作っている環境が、お互いにとって居心地がよくて、
仲間意識があって、向上していく気持ちを共有できているとしたら、
講師冥利に尽きます。
おかげさまで、各クラス、お休みの子がいる時は、みんながその子を心配してくれて、必ず
なんで休んでるの?
と聞いてくれます。
そんな優しい気持ちまで育っているとしたら、本当に、てらこやの環境は、とってもいいんだと思っています。
みんなありがとうね!