表現の学び舎 teracoya主宰
kaoriと申します。
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子育て人育てのヒントを
朝、8:35に
優しい言葉にのせて
配信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします🤲
昔見た阪急電車という映画の一節に
人生の機微を学んでおりました
というセリフがありました。
この
機微という言葉
私はその瞬間まで知りませんでした。
でも、知ったらまさしく、日本人らしい優しい言葉だなぁと思ったのです。
機微とは
引用
機微
読み方:きび
表面上は分かりにくい人の心の微細な動き、物事の移り変わりのことである。
「機微」の≪機≫の字は「機知」のように心の動きを指したり、「心機」のように事の移ろい・趣を指したりする意味がある。「機微」の≪微≫の字は「微細」のように非常に小さいことを指したり、「微妙」のようにはっきりしないことを指したりする意味がある。このことから、「機微」は「心や物事の非常に小さな変化や働き」を表す言葉であることがわかる。
表面上は分かりにくい人の心の微細な動き、物事の移り変わりのことである。
「機微」の≪機≫の字は「機知」のように心の動きを指したり、「心機」のように事の移ろい・趣を指したりする意味がある。「機微」の≪微≫の字は「微細」のように非常に小さいことを指したり、「微妙」のようにはっきりしないことを指したりする意味がある。このことから、「機微」は「心や物事の非常に小さな変化や働き」を表す言葉であることがわかる。
今、大人の人にピアノを教えています。
小さい頃、昔の厳しいピアノの先生に習っていて、結構技術的には身に付いている人で、課題を出したら次のレッスンまでに練習してきてくださいます。
そこまでは子どもの時に身につけた力
でもそこから先に、音楽の、ピアノの真髄がある
そのレッスンが私としては面白くて、
彼女にとっては難しい〜と頭を抱えるところのようです。
私は小さい子どもがピアノを始める一番始めから、
その機微の部分を伝えたいと思って指導をしています。
音が二つ以上続いた時は全てに色合いがあります。
ド レ ミ と聴こえたら、子どもなら瞬時にチューリップの絵が頭に浮かぶ子もいます。
そんな直接的なものではなくて、
もっと、細かく音によって、表情が描かれていくのですが、
作曲家が伝えたかった哲学的な意志のような難しいことじゃなくても、
ちょっとしたフレーズの中に、
ありとあらゆる感情が隠れているわけで、
それを見つけること、それを音で表すこと、音にすることができる技術を身につけること
もっというならそれを味わい、理解できるだけの、自分の精神性も問われてきます。
ここはやさしい気持ちで弾こうねと子どもに言えば、
その優しさの捉え方は100通りで、
極端に言えばその子の優しさの度合いが見て取れるものです。
昔、コンクールに出場した教え子がもらった審査員からの講評用紙に
人柄の伝わる優しい演奏でした
と書かれてあったことがありました。
この子の優しい人柄が演奏から伝わったんだと、
なんか物凄く嬉しい気持ちになったものでした。
優しい人柄の彼女が、
荒れ狂う激しい曲を弾くと、
その時だけはその気持ちを疑似体験するわけです。
ふざけたように弾くときは、真面目な子でも、ふざけてバカにしたような感覚を音楽から感じ、それを表現しようとすることで、ちょっと理解できたりします。
自分の内側にはない感覚を音楽から捉えて、それを表現することで理解する
例えば相手の立場に立ってとか、相手の気持ちを考えようということを、
ピアノを通じて音楽の中で体感することができる、
それこそ、
ピアノを習う醍醐味ではないかなぁと思います。
ピアニストの書かれた手記が、とても奥深かったりするのは、
音を通じて人の有様をいつも感じているからではないかと思います。
こないだレッスンの中で、
誰かに優しさを手渡してあげるように弾いて
と指導していました。
そうやって弾こうと思ったら、心の中に優しさが満ちてくる
それこそが、生きた指導ではないかと思っています。
いろんな心のパターン
機微というような、
細かい感情を
ピアノで学ぶ
それは、心のリハビリのようなものです。
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